睡眠時無呼吸症は睡眠中の呼吸停止により「高血圧・心臓病・不整脈・糖尿病・血管障害・ED」など病気になる危険性が増す。

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睡眠時無呼吸症はなぜ危険なのか?

最近では、生活習慣病と睡眠時無呼吸症との関係性がクローズアップされてきました。


実際には、高血圧・心臓病・不整脈・糖尿病・血管障害など睡眠時無呼吸症が原因とみられる様々問題が指摘されるようになってきました。

睡眠時無呼吸症の人は生活習慣病にもなりやすい


呼吸が停止することで、血液中に供給される酸素量も少なくなりますので血管にも負担がかかります。

人は呼吸により、血液を通して体内に酸素を取りこんで、エネルギー代謝を行います


エネルギー代謝後、肺に戻った血液から二酸化炭素を体外へ排出します。

いわば、呼吸は酸素と二酸化炭素を交換する換気システムです。


ところが、睡眠時無呼吸症候群が原因で、呼吸が正常取り込まれないと血中の酸素濃度が低下し、体全体に十分な酸素が行きわたらないことになります。

呼吸が正常取り込まれないと血中の酸素濃度が低下し、体全体に十分な酸素が行きわたりません

無呼吸により血中の酸素飽和度が急激に低下

例えば、普段大きく息を吸ってから、20〜30秒間息を止めることはそれほど問題なくできると思います。


しかし、睡眠時無呼吸症により呼吸する力が低下している睡眠中に、息止めを繰り返すことは非常に危険な状態を招きかねません


睡眠中に息止めを繰り返すことは非常に危険な状態


呼吸をすることで肺を通じて血液中に酸素が取り込まれます。

酸素は血液中のヘモグロビンと結合し、血管を通じて体全体へと運ばれて行きます。




動脈を流れる血液中に、酸素がどれだけ含まれているかを計る尺度として「動脈血酸素飽和度」という指標が存在します。


普通の日常生活の中で呼吸をしているときには、この「動脈血酸素飽和度」の数字は96%〜100%の値を示します。


この血液中の酸素量が一定レベルを下回ると、立ちくらみ、めまいなどの症状の原因となりますが、意識的に息を止めても95%まで下がる程度でそれ以下になることはあまりありません。


動脈血酸素飽和度

 

ところが睡眠時無呼吸症の場合、呼吸が止まっている時間が長いと動脈血酸素飽和度は簡単に90%以下に低下してしまいます。


動脈血酸素飽和度が90%以下という数字は、驚くべきことに「呼吸不全」「高山病」になった時と同じ状態とのこと。


つまり、睡眠時無呼吸症による無呼吸や低呼吸を繰り返すことは、酸素マスクで吸入を必要とするほど酸素が足りなくなっている異常な状況に近いと言えるのです。

酸素不足の緊急事態で交感神経を活発化

人間の体はこのような非常事態になると、生命を守るために交感神経を活発に働かせるようになります。


呼吸をコントロールするのは自律神経の役目なので、当然睡眠も浅くなります

しかも、呼吸の疲れは脳の疲労に直結します


低反発の枕
加えて、心臓は体中に十分な酸素を供給しようとして、心拍数も血圧もどんどん上がります


無呼吸症の状態が続くことは、酸素が足りない中、激しい運動をしているのと同じ状態になってしまうのです。


もちろん、心臓にも脳にも血管にも大きな負担やダメージが掛かってしまいます。

緊急事態


しかも、このような呼吸不全に近い状況が寝ている間の毎日、毎週、毎月、毎年と繰り返されるわけですから体に対する負担の蓄積は計り知れないほど大きな負担になって行くのです。


そして、やがて内分泌系や免疫系にもダメージを与えるようになってきます。

無呼吸症により合併症になるリスクが高まる!

その結果、高血圧や不整脈、脳血管障害などの障害が発生しやすくなるわけです。


加えて、睡眠時無呼吸症候群による睡眠障害は、慢性的な眠気や疲労感はもちろん、成長ホルモンの分泌や免疫機能低下にまで関係します。


当然ながら日常生活全体にも悪影響を及ぼすことが分かってきています。


《睡眠時無呼吸症候群による合併症のリスク》

睡眠時無呼吸症候群の人は健常者にくらべて合併症を生むリスクが高まる
画像引用:https://goo.gl/4Xnem4

 

実際、睡眠時無呼吸症候群の人は健常者にくらべて、高血圧(約2倍)・糖尿病(約2-3倍)・脳卒中(約4倍)・心筋梗塞(約3倍)の比率で合併症を生むリスクが高まるという報告が専門の検査機関より指摘されています。


睡眠時無呼吸症は特に男性は死活問題?

その他には

 

・頭痛

 

・倦怠感・疲労感

 

・集中力・記憶力の低下

 

・夜間の頻尿

 

・ED

 

など日常生活に支障をきたす症状ばかりです。


なかでも、ED(インポテンツ)は男性特有の問題ですが、やはりこれも睡眠中の血中酸素濃度低下が大きく関連しています。


米国での調査によれば睡眠時無呼吸症の症状をもつ男性の約70パーセントがEDの症状もまた持っているという結果が報告されているようです。


ED


これはEDと睡眠と深くかかわりがあって、就寝中に覚醒を繰り返すことやレム睡眠(浅い眠り)が不足することよりEDが出現すると言われています。


ほっておくとよくない状態であることは間違いないですよね。


EDで悩む男性

 

また、睡眠時無呼吸症候群になりやすい人の身体的な特徴としては、肥満体の人、首が短くて太い人、あごが小さい人などがもともと気道が狭くなっているため無呼吸が起こりやすいようです。


さらに、男性と女性を比べると男性がなる確率が多い特徴がありますが、最近女性の無呼吸症の人たちもかなり増えてきています。


 

以前NHKの「ためしてガッテン」というTV番組で「日本人の8割が危険!睡眠時無呼吸症の死角」と題して睡眠時無呼吸症候群の特集をしていたときは、潜在患者が1,000万人もいる可能性が指摘されていました。


これまで睡眠時無呼吸症候群の典型とされてきた「ちょっと太った男性」だけでなくく「女性」でも「やせた人」でも関係なく睡眠時無呼吸症になってしまうことが明らかになってきたのです。

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