子供も肥満などで睡眠時無呼吸症になり、発達障害の危険性がある。

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子供の睡眠時無呼吸症候群の危険性

子どもの睡眠時無呼吸症候群

 

これまで記載してきたように、睡眠時無呼吸症候群の原因は、肥満、あごの、扁桃腺肥大、薬の乱用、アルコール過剰摂取などさまざまです。


また、中年以降の男性だけでなく、女性にも多く見られるいわば大人がなる病気としてお伝えしてきました。


実は、最近の調査で、睡眠時無呼吸症は大人だけでなく子供にも見られる症状であることが判明しました。


もはや、睡眠時無呼吸症候群は、大人だけの病気ではありません。


いびきをかく子供の割合は全体の10%と言われていますが、睡眠時無呼吸症の子供はその中の3割ぐらいいると言われています。

子供の睡眠時無呼吸症候群の主な原因は?

子供の睡眠時無呼吸症候群の主な原因

 

子供の睡眠時無呼吸症候群の主な原因に、アデノイド肥大や扁桃肥大が上げられます。

アレルギー性鼻炎や蓄膿症なども要因の一つです。


肺までの気道が狭くなることで、10秒以上の呼吸停止による無呼吸も呼吸の量が50%以下に下がる低呼吸も大人と同じように発症するわけです。


アデノイド肥大や口蓋扁桃肥大による睡眠時無呼吸症候群は、幼児期から小学校低学年に多く見られる特徴があります。
(※詳しくは、サイト内「子供のいびきや無呼吸の原因!アデノイドや扁桃腺の肥大」を参照ください。)

 


また、子供が起こす睡眠時無呼吸症の原因の一つに肥満が上げられます。

肥満が呼吸に影響を与えているのは大人同様です。


子ども肥満


子供による肥満の原因は、食べ物の欧米化を受けて、お肉、炭水化物、お菓子、そして清涼飲料水と糖分多めの甘くて太りやすいもの中心の食生活が大きな理由です。


確かに、昔の子供に比べて圧倒的な運動不足も一因です。ゲームやスマホ、インターネットなど体を動かす時間も少ないのが現状です。


その他に、咽頭部の肥大や、顎が小さい、歯のかみ合わせが悪いなどの身体的な障害をもつ子供にも睡眠時無呼吸症が見られる場合があります。


子供が起こす睡眠時無呼吸症候群の特徴と危険性

キレる子供

 

子供が起こす睡眠時無呼吸症候群には特徴があります。


強い眠気がある、だるさ倦怠感がある、寝起きが悪い、昼寝が長時間となるなどの他に、落ち着きがなくなる、多動、人格変化(キレやすくなったり、攻撃的になる)などの症状が現れることです。

 

眠りが十分取れないことで、子供の心身はかなりのストレスを受けてしまいます。


また、慢性的に低酸素状態にさらされることにより、発達の遅れや成長ホルモンの低下など成長障害の危険性が懸念されます。


同時に、集中力や学習能力の低下が見られることもあり、一見、ADHD「多動性障害」に間違えられることもあるとのこと。
なので、家族が子供の睡眠状態を注意してみてあげる必要があるわけです。

ノンレム睡眠が十分でないと成長ホルモンが上手く分泌されない

睡眠時無呼吸症はもちろん、夜更かしなどによる睡眠不足

 

また、睡眠時無呼吸症は、子供の成長ホルモンの分泌にも大きな影響を与えます。

 

睡眠の基本サイクルは一般的に90分周期ですが、特に寝ついてからの約3時間に現れる深い「ノンレム睡眠」のときに、成長ホルモンが多量に分泌されます


成長ホルモンは、子供の成長を促すことはもちろんですが、疲れた体や脳の休養、回復、傷ついた細胞のメンテナンスを進めてくれます。

 

睡眠時無呼吸症はもちろん、夜更かしなどによる睡眠不足が原因で、この時間帯に質の良い「ノンレム睡眠」が十分にとれないと、成長ホルモンの分泌が減って脳や体の発達に悪影響を与えることにもなりかねません。


子供の睡眠時無呼吸症はここをチェック

子供の睡眠時無呼吸症チェック

 

一般的に睡眠時無呼吸症候群は、自覚症状に乏しいため発見が難しいわけですが、子供の場合は両親や家族の注意で発見しやすいと言えるでしょう。


いびきをかいているときは、以下の注意点をチェックしてみると、無呼吸なのか低呼吸なのかある程度判断できると思います。

 

子供の睡眠時無呼吸症チェック

 

・のどの渇き

・いびき

・睡眠中の体動

・学力が低下する

・集中力の欠如

・落着きがなくなる

・切れやすくなる

・おねしょをする

・寝起きが悪い

・長時間の昼寝

・夜寝つきが悪い

・朝起きれない

 

発育過程にある子供が、成長の過程で睡眠時無呼吸症になることは大人以上に重大な問題です。


「寝る子は育つ」と昔からいうように、子供には良質な睡眠をとらせ、きちんと成長できるよう、お父さんお母さんがしっかりサポートしてあげることが大切ですね!

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