睡眠時無呼吸症などの睡眠不足が子供のADHDや発達障害の原因の一つ。

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睡眠時無呼吸症は子供のADHDや発達障害の原因の一つ

先日、子供のADHDと睡眠時無呼吸症が関係しているという気になる記事を見付けました。


<アメリカの子どものうち約11%がADHDと診断されているが、その原因は解明されていない。欧州神経精神薬理学会の会議で、「ADHDと睡眠障害とは表裏一体のような関係である」との見解を発表された>


ADHD(注意欠陥・多動性障害)とは、不注意(集中力がない)、多動性(落ち着きがない)、衝動性(考える前に実行してしまう)という3つの症状を持つ行動障害である。米国では、2012年時点で、4歳から17歳までの子どものうち約11%にあたる640万人がADHDと診断され、その割合は、2003年時点の7.8%から増加している。

日本でも、ADHDなどの発達障害がある子供たちは、一般の児童に比べて、睡眠の問題を抱える割合が約2倍にもなるという調査結果も報告されています。


では、なぜ発達障害のある児童では睡眠問題が多いのでしょうか?

ADHDや発達障害と診断される子供が増えている

ADHDは、「Attention-Deficit Hyperactivity Disorder」の略で、注意欠陥障害、多動性障害を総称して呼ばれます。

我が国においては、ADHDを含む発達障害と診断された児童が非常に増えています。


発達障害には、「注意欠陥障害、多動性障害」以外にも、読み書きや言葉が遅れる「学習障害」「自閉症」などいくつかの種類が存在します。

ADHDを含む発達障害と診断された児童が非常に増えています


その昔は「落着きの無い子供」という概念でくくられていたような気がします。

そいういう私も小学校一年生の一学期の通信簿に担任の先生から「落着きが無い」と書かれて、親に叱られたこと良く覚えています。


現在では、以下の3つの要素の障害が見られるとADHDと診断されます。


不注意

・勉強などでケアレスミスを頻繁にする
・集中力して物事に取り組めない
・物をすぐになくしてしまう
・片づけや整理整頓が出来ない


多動性

・落ち着きがなく座っていらねない
・おとなしく参加できず集団行動が難しい


衝動性

・順番を待つことができない
・考える前に思ったことを口に出してしまう
・注意しても同じ行動を繰り返してやめない


ADHDは、周りに理解されにくいので、子供をもつ親御さん的にも子供にもストレスが溜まり易い傾向にあります。

また、「学習障害」も含む合併症的な特徴が見られることもあります。

一般的に子供の時期に多く見られる症状ですが、大人になっても状況が改善されず仕事や生活に支障を来す場合も問題になっています。


ADHDの原因は睡眠障害が大きく影響している!?

ADHDの原因については、


・遺伝的な要素

・脳の発達障害

・生活環境要因


など様々な要因が挙げられていますが、まだ完全に解明されておりません。

ただ、最近になって睡眠不足が子共のADHDや発達障害の原因の一つであることが懸念されています。


睡眠は子供の成長に欠かせない大切なもの

 

夜寝る時間帯は、心と体の発育に欠かせない成長ホルモンが分泌されます。


またそれと同時に、免疫力を高めたり、記憶力を高まったりする重要な時間です。


逆に成長ホルモンが睡眠中に十分に分泌されなければ、子供の成長は著しく阻害される可能性があります


また、成長ホルモンには脂肪を分解する働きもあるため、寝不足は体へ脂肪が蓄積されやすくなり肥満生活習慣病にもつながります。


<児童の睡眠時間と算数・国語の成績比較>
就寝時間が遅くなり、睡眠時間が短くなればなるほど子供の学習能力が低下することも事実です
画像引用:https://goo.gl/3TA7Ay


しかし、テレビ、ゲーム、パソコン、スマホなど子供たちを取り巻く環境も劇変しました。


子供たちを大人しくさせるために、自由にそれらを弄らせるように、親たちの意識の変化も子供の睡眠不足に原因となっています。


就寝時間が遅くなり、睡眠時間が短くなればなるほど子供の素行の乱れや学習能力が低下することも事実です。

 

睡眠時無呼吸症の子供は問題行動を起こしやすい!


ADHDの症状に似た行動障害と睡眠との関係については、米アルベルト・アインシュタイン医学校のKaren Bonuck教授も、6ヶ月から7歳までの子どもを対象に実施した2012年の研究結果において「いびきや口呼吸、無呼吸などの睡眠呼吸障害がみられる子供は問題行動を起こしやすい」ことを明らかにし、子供の睡眠呼吸障害に幼少時から注意を向けるよう警告した。


また、別の研究者の発表によれば、


ADHD患者の75%は、睡眠のためのホルモンであるメラトニンの分泌変化など、睡眠に関連して現れる生理的兆候が、健常者に比べて1.5時間遅く、これに伴って、睡眠中の体温変化も遅れることがわかった。

「昼夜のリズムが乱れるために、睡眠のみならず、体温や行動パターンや食事のタイミングなども乱れ、これが不注意や問題行動をもたらしているのではないか」と考察している。

とのこと。




このことからも、発達障害がある子供たちの多くが不眠症、過眠症、睡眠時無呼吸症候群、昼夜逆転、寝起きの悪さなど不規則な睡眠に悩みを抱えていることは事実です。

最近特に、キレやすい子供も増えています。


キレやすい子供


従って、睡眠の質や量の低下が睡眠や覚醒などの体内時計の不具合に関わっていることは間違いないと思います。


睡眠障害の問題が、神経組織の成長に影響し、学校での人間関係、家族でのストレス、コミュニケーション不足をなど引き起すのかもしれません。

良質な睡眠を十分に取ることは子供の成長にとても重要

「寝る子は育つ」と言うことわざがありますよね。

良質な睡眠を十分に取ることは子供の成長にとってとても重要です。


<子供の就寝時間の各国比較(0〜4歳まで)>

日本の子供の睡眠時間は他の国々と比較しても少ない傾向にあります
画像引用:https://goo.gl/ivFcoi


事実、日本の子供の睡眠時間は他の国々と比較しても少なく、ADHDなどの注意欠陥障害、多動性障害の他に、睡眠不足による免疫力低下、学習能力低下、肥満や生活習慣病の増大が懸念されています。


「寝る子は育つ」の言葉通り、昔の人々が体験し得た子供を健全に育てる智恵を生かすためにも、十分は睡眠時間の確保と睡眠障害を大人が責任を持って取り除いてあげる必要がありますよね。

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