睡眠時無呼吸症候群の症状ってどんなもの?
睡眠時無呼吸症候群は見逃されやすい病気と言われています。
その理由は、たとえ無呼吸があっても自覚症状が乏しいことに原因があります
確かに、睡眠中に息が止まっているだなんて考え難いですし、なかなか自分ではわからないものですよね。
また、睡眠時無呼吸症候群の症状にどのような特徴があるのかが、一般的によく知られていない点もあります。
睡眠時無呼吸症候群の主な症状は、以下が上げられます。
・大きないびきをかく
・いびきが止まる
・いつも寝不足な状態
・強い眠気が常にある
・朝起きた後頭が痛い
・だるさ、倦怠感がある
・疲労感が取れない
下の図は、「自分が無呼吸症候群であると気が付いた理由は?」という専門機関の調査結果をグラフにまとめています。
【自分が無呼吸症候群であると気が付いた理由】
無呼吸症候群であると気が付いた理由として1位に「いびき」2位に「睡眠中の無呼吸の指摘」とあります。
これらは、周囲からの指摘が無いと自分ではわかりません。
その他に「昼間眠気」「起床時の口内乾燥」「熟睡感欠如」「途中覚醒」「睡眠中の排尿」などの自覚症状があげられています。
このサイトをご覧頂いているということは、睡眠時無呼吸症候群に何かしらの不安や疑問などをお持ちの方だと思います。
ご自身でも何か、心当たりのある自覚症状はございませんでしょうか?
睡眠時無呼吸症候群を疑った理由は嫁さんの一言!?
私の場合、ある朝「いびきがうるさくて夜中寝ているときに起こされたけど、途中で何回も息が止まってた。大丈夫なの?」と嫁さんから言われたのがきっかけでした。
もともと大きないびきをかいていることは指摘されていました。
特に、お酒を飲んだ日はうるさくて眠れないという苦情も・・・
ところが、ある晩私のいびきがうるさ過ぎて目が覚めた嫁は、ふと私のいびきのリズムに違和感を感じたとのことでした。
大きないびき音が急に止まり20秒ぐらい息もしていない様子。そして、急に呼吸し始めたとのこと。
しばらくすると、今度は30秒以上呼吸が止まって、あえぐように再開するといった妙な息継ぎの繰り返しが続いたそうです。
その話を聞いて、いつも眠たいのはもしかすると睡眠時無呼吸症候群ではないかと疑ったわけです。
自分が無呼吸症候群であると気が付いた理由の2位「睡眠中の無呼吸の指摘」ってやつですね。
先ほどの専門機関の調査結果をグラフを参考にして、該当項目が多そうだなと感じた場合は、睡眠時無呼吸症候群を疑ってもよいかもしれません。
睡眠中に呼吸が止まり、酸素不足のため体は全然休めていない
しかし、睡眠時無呼吸症候群の場合は、文字通り睡眠時に呼吸の低下や停止が繰り返されることになります。
起きている時ですら、意図的に息を止めるってやっぱり苦しいですよね。
本来、睡眠は日中活動した脳と身体を十分に休息させるための時間です。
睡眠時無呼吸症候群では、この息を止める状態が、寝ている間に何回も何時間も繰り返されているということになります。
息が止まれば、肺に取り込む酸素量も当然減ることになります。
すると、体は酸素不足を補おうと呼吸の回数や心拍数を上げようとするわけです。
つまり、休息を取っているはずの睡眠時間中に体は全然休めていないことになります。
自分ではもちろん意識してはいませんが、呼吸が止まるたびに睡眠と覚醒を繰り返すので、総じて眠りが浅くなります。
重症の方だと昼間に強烈な眠気に襲われることも多いようで、車の運転中など居眠り運転をしてしまう危険性もあるわけです。
ただ、夜寝ている間は無呼吸が起こっていても覚醒の自覚がないことも多く、ご家族が気付いて病院に行くケースがほとんどだとか。
実際には、一人暮らしの方も多いと思いますので、なかなか気付難い場合も多いですよね。
そんな方におすすめなのが、スマホの睡眠アプリです。
アプリの中にはいびきを記録できるものもあるので便利です。
もちろん、睡眠アプリでは無呼吸症候群かどうかを判定することはできませんが、いびきをかいている時間や大きさ、睡眠リズム(レム睡眠・ノンレム睡眠)などを測定できるものがあります。
気になる人は参考にしてみてください。
くり返しになりますが、「日中常に強い眠気がある」「寝ても疲労感が取れない」などの症状が長く続くようでしたら、睡眠時無呼吸症候群の可能性を疑って見るべきです。
睡眠時無呼吸症候群の症状まとめ
睡眠時無呼吸症候群で現れる症状をまとめると、以下のようになります。
特に、起きている時は自覚症状があるので気になる方は、あてはまる項目がないかどうかチェックしてみてください。
起きている時の症状
・日中に強い眠気がある
・寝ているのにいつも眠い
・だるさ、倦怠感がある
・寝て起きた後なのに頭が痛い
・体が重いと感じる
・疲労感が取れない
・仕事に集中できない
・気分が沈む(うつ)
・性欲が低下する(ED)
寝ている時の症状
・睡眠中に呼吸が止まる
・大きないびきをかく
・いびきが止まる
・寝苦しい
・何度か目が覚める(途中覚醒)
・トイレが近い(夜間頻尿)
・不眠
また、身体的特徴として肥満があげられます。
このように、起きている時にも寝ている時にも心や体に負担がかかるのが、睡眠時無呼吸症候群による睡眠障害なのです。