睡眠時無呼吸症候群の診断基準
睡眠時無呼吸症候群の診断は先ほどの睡眠ポリソムノグラフィー検査の結果を基に行われます。
ちなみに無呼吸は、
・1回10秒以上呼吸が停止・・「無呼吸」
・呼吸の量が50%以下に低下・・「低呼吸」
と定義され、1時間の睡眠中に「無呼吸」と「低呼吸」を足した合計が1時間に5回以上もしくは一晩7時間に30回以上ある場合に睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
この数値を「無呼吸低呼吸指数=AHI(Apnea Hypopnea Index)」と呼びます。
AHI=(無呼吸数+低呼吸数)÷睡眠時間
AHIという言葉は、検査結果はもちろん、睡眠時無呼吸症の資料などにもよく出てきます。
このAHI指数を基準に、睡眠時無呼吸症候群の症状は「軽症」「中症」「重症」の3つに分けられます。
睡眠時無呼吸症候群3つの症状〜「軽症」「中症」「重症」
睡眠1時間に「無呼吸」と「低呼吸」の回数による症状レベルは
無呼吸低呼吸指数(AHI)
・ 5回以上15回未満「軽症」
・15回以上30回未満「中症」
・30回以上ある場合「重症」
と一般的に判定されます。
「無呼吸」については、「睡眠中に呼吸が停止してること」とまあ、容易に理解できるのですが、「低呼吸」という言葉は、あまりなじみが無く、なかなか分かりにくい概念かと思います。
簡単にいってしまうと、呼吸が弱くなって止まる寸前という状態が「低呼吸」になります。
数値的に定義すると、呼吸による換気が10秒以上50%以下に低下してしまい、「血中の酸素飽和度が3〜4%以上低下した状態」もしくは「睡眠から覚醒を伴う状態」になることを示します。
ちなみに、いびきをかく=睡眠時無呼吸症ということでもなく、上記のスコアが「軽症」の場合は特に治療は必要ないとのこと。
もっとも、いびきをかくこと自体が、嫌なのですけどね^^;