日本人の自殺者の原因の第一位は「健康問題」である
皆さんは、日本人の自殺者の人数を知っているだろうか?
毎年減ってきてはいるものの、平成27年1年間に全国で自殺した人の数は約24,000名となっています。
(自殺者数)
引用 http://goo.gl/YMm9F0
自殺の原因や動機が特定されているもののうち、第1位は「健康問題」でなんと約半数以上の方の原因となっている。
2番目以降は「経済・生活」「家庭」「勤務・人間関係」「男女」の順と続いています。
自殺の原因の一位は「健康問題」。その半数は「うつ病」が理由。
この第1位「健康問題」の内訳はというと、実は「うつ病」がトップの原因なのです。
平成21年の統計だと約7,000人もの人が「うつ病」を理由に自殺しております。
この7,000人という数は他の自殺者の理由を含めてもダントツで多く、中でもうつ病を引き起こす大きな引き金になっているのが「不眠症」だといわれています。
海外の研究報告によれば不眠症が自殺リスクを高めるということは間違いない事実で、正常な睡眠を取れている方にくらべそのリスクはなんと4倍にもなるといわれています。
つまり、不眠症>うつ病>自殺 というパターンに陥る方が多いとのこと。
その場合問題になるのが、睡眠時無呼吸症候群に伴って、眠りの質が低下しすることで不眠状態になりやすいということ。
睡眠時無呼吸症候群も不眠症の一種ですから、それだけうつ病になるリスクも高くなるわけです。
睡眠時無呼吸症が改善されることで、うつ病改善にも効果が?
睡眠時無呼吸症のため
・夜寝た気がしない
・疲れが取れにくい
・日中に強い眠気を感じる
・気分が落ち込むなど
を感じていたら一度「うつ病」を疑ったほうが良いかもしれないとのこと。
睡眠時無呼吸症が改善されることで、うつ病にも効いたといわれる事例もあるそうです。
不眠によりうつ病などの精神疾患に陥った場合でも、睡眠時無呼吸症の改善が、うつ病治療につながり、さらに自殺予防にも繋がる可能性もありますよね。
睡眠時無呼吸症を完治させることはまだまだ難しいところはありますが、空き時間を使って体を休めリラックスしたり、日々の体調を整えたり、ダイエットをする心がけが大切ですよね。
安易に睡眠薬や精神安定剤に頼りたくない気持ちもわかります。
ただ、どうしても不眠が続き、心に異変を感じるようであれば思い切って心療内科をたずね相談してみましょう。
心の病は決して恥ずかしいものでも、非難されるべきものでもありません。
ご本人はもちろん、家族や周りの友人なども素直に考えてみるのがよいのだと思います。