睡眠呼吸症候群以外の睡眠障害〜むずむず脚症候群
むずむず脚症候群は、レストレスレッグス症候群とも言われ、眠ようと思い布団やベットに入ると症状が現れます。
足、とくにふくらはぎの辺りに、むずむず感、虫がはうような不快感、痛かゆさなど何ともいえない異常な感覚があり、じっとしているのが出来ずに眠ることができなくなる特徴を持っています。
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これらの症状は、体を動かすことにより多少改善する場合もありますが、安静にして眠りに入ると再び起こってきます。
特に、夕方から夜にかけて症状が強く表れる傾向にあり、安静時に増強します。
そのため、一晩中寝たり起きたりを繰り返し、結果的に寝不足など睡眠障害を引き起します。
その結果、日常生活に大きな支障をきたすことにもなりかねません。
むずむず脚症候群の4つの特徴
むずむず脚症候群で悩む方は多くいる
むずむず脚症候群の症状は主にふくらはぎや太もも、足裏などの脚にあらわれますが、病気が進行すると徐々に腕や腹部、また肩や胸、顔面などにもあらわれることもあります。
ただ、最初に足に症状があらわれることが多いため、足に何らかの異常感覚があると考えられています。
日本においてむずむず脚症候群で悩む方は、不眠症の中でも以外に多く、けっしてまれな症状ではありません。
また、むずむず脚症候群は女性の方が男性よりも1.5倍程度多く、特に60歳から70歳の高齢者にその症状が増加しています。
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むずむず脚症候群の原因は解明されていない
むずむず脚症候群がなぜ起こるのかは、そのメカニズムははっきり解明されてはいません。
ただ、睡眠不足や食生活の乱れ(鉄不足による代謝異常)、ドーパミン不足による神経障害、体質、遺伝などが関係していると言われています。
また、他の病気や薬が原因で起こる可能性もあります。
鉄不足による貧血、糖尿病、慢性腎不全、関節リウマチ、パーキンソン病などや抗精神病薬、抗うつ薬、抗ヒスタミン薬によっても症状を引き起こすことがあります。
さらに、ビタミンBや葉酸の不足など妊娠中の妊婦さんにも同様の症状が現れるケースがあるようです。
実は、睡眠時無呼吸症候群がむずむず脚症候群の原因の一つになっているとも考えられています。
睡眠時無呼吸症候群とむずむず脚症候群は密接に関係
不眠治療の専門医によれば、むずむず脚症候群をもつ人の多数に、睡眠中に自分の意思とは関係なく「びくんびくん」と勝手に足がピクつき動くような異常運動が見られるとのこと。
この異常はピクつき運動はドーパミンの不足により、神経伝達がうまくいかずに足への不快な感覚や勝手に動いてしまうという症状を引き起こすと考えられています。
ドーパミンは脳内の神経伝達物質の一つで、物事への関心・意欲・感情や筋肉などの運動や感覚をコントロールする役割を持っています。
人の神経細胞はドーパミンにより情報伝達をスムーズにやり取りしています。
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睡眠時無呼吸症候群によって十分な睡眠がとれなくなると、鉄分の不足などの食生活のバランスの乱れも重なって、ドーパミンの分泌量が減ります。
すると、神経細胞が身体の情報を脳に上手く伝えられなくなり、間違ったメッセージを足の筋肉に送ってしまうことになります。
それが、むずむず脚症候群の症状につながるわけです。
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むずむず脚症候群からうつ病になることも!
むずむず脚症候群で悩む方の多くは、睡眠不足となり不眠症の症状を訴えます。
ただ、仮に病院へいってもただの不眠ということで、睡眠薬や精神安定剤を処方されるケースがほとんどのようです。
しかし、睡眠障害の根本原因が解決されていないので、不眠の症状が悪化してストレスと睡眠不足や疲れから気が付かないうちにうつ病になってしまうケースもあるとのこと。
むずむず脚症候群を改善する3つのおススメ方法
睡眠時無呼吸症候群など睡眠障害を改善
むずむず脚症候群を改善するには、その原因のひとつに睡眠時無呼吸症候群があげられていますので、睡眠の質を改善し、向上させることが当たり前ですが何よりポイントになります。
鉄分豊富な食材を積極的にとる
鉄不足もむずむず脚症候群を引き起こす原因のひとつですので、鉄分豊富な食材を積極的にとって、バランスの良い食生活を心掛けることが大切です。
また、サプリメントで鉄分を補給することも効果的です。
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鉄分豊富な食材の例
(動物性食品)
豚レバー、牛レバー、鶏レバー、豚モモ肉、牛赤身肉、卵、かつお、いわし、さけ、まぐろ、あじ、赤貝、あさり、しじみ、かき、あなご、あゆ、煮干し、かつおぶしなど
(植物性食品)
パセリ、小松菜、ブロッコリー、ほうれん草、ごま、キャベツ、納豆、枝豆、ひじき、わかめ、切り干し大根、きくらげや果物など
カフェインやアルコールの摂取をなるべく控える
コーヒー・紅茶・緑茶などに含まれるカフェインとり過ぎは、足の不快感を強くするだけでなく眠りが浅くなります。
また、就寝前のアルコールも睡眠の質を低下させるので、症状の悪化につながります。なので出来る控えるようにしましょう。
就寝前にストレッチやマッサージを行う
就寝前にストレッチやマッサージなどで筋肉をほぐすことも効果的です。
激しすぎる運動は症状が起きる原因になることがありますのであくまでも軽く気持ち良い程度がおススメです。