睡眠時無呼吸症候群が原因でED(勃起不全)を発症するリスクが高まります。

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睡眠時無呼吸症候群が原因のリスク〜ED(勃起不全)

睡眠時無呼吸症候群になるとEDのリスクが高まる

 

睡眠時無呼吸症候群は様々な関連症状を引き起こすと言われています。

 

なかでも男性にとって、特に気になる症状の一つとして男性機能障害、すなわちED(勃起不全)があげられます。


実際にED診療ガイドラインにも、EDのリスクを高めるの一つの理由として睡眠時無呼吸症候群が、記載されています。


EDとは正式には「Erectile Dysfunction」と言い、男性の「勃起不全」「勃起機能の低下」「インポテンツ」を意味します。


インポの男性


睡眠時無呼吸症候群が原因で、満足な性行為が行えない状態は、男性にとってはもちろんパートナーの女性にとっても非常に大きな問題です。


では、睡眠時無呼吸症候群になるとなぜ勃起障害であるEDのリスクが高まるのでしょうか?

睡眠時無呼吸症候群とEDの関係調査

子供の睡眠時無呼吸症候群の主な原因

 

実際に欧米での調査によると、1,000名の男性ED患者のうち約44%の人が軽度の睡眠時無呼吸症候群を、約20%の人が中度の睡眠時無呼吸症候群を患っていたとの結果も報告されています。


さらに睡眠時無呼吸症候群の意識調査においては、約48%の男性が射精障害や性欲減退がみられたと回答しました。


このような調査からも睡眠時無呼吸症候群は、EDを含め男性の性機能障害に大きく関係しているということが明らかとなったのです。


睡眠時無呼吸症候群がなぜEDの原因となるの?

睡眠時無呼吸症候群がEDを引き起こす原因

 

ではなぜ、睡眠時無呼吸症候群がEDを引き起こす原因となるのでしょうか?


正常な勃起のメカニズムは、男性器の海綿体部分に血液が流れ込み吸収されることで陰茎部が硬くなり起こります。


この勃起現象は、夜間の睡眠中にも「夜間陰茎勃起現象」として起こっています。


一般的に自覚がある症状としてはは「朝立ち」いうやつですが、実は朝に限らず夜寝ている間にも繰り返し起こる症状なのです。


勃起力
睡眠は体を休めているのと同様に、血管を拡張して陰茎海綿体に酸素や栄養素を送ったり、老廃物を排除することで男性器を維持メンテする上でも重要な役割を持っていることが分かりました。


しかし、睡眠時無呼吸症候群患者の場合、夜間の血中酸素濃度も低下してしまい、身体に酸素が送り込めないことによりになります。


熟睡できないことに加え、体に十分な休息が取れないため、陰茎の血流も悪化してEDを発症してしまうと言うわけなのです。

 

<陰茎海綿体と血管>
陰茎海綿体

 

また、海綿体のほとんどが「血管」でできていますので、茎勃起現象が上手くいかなくなる勃起障害は血管や血流が弱っている証拠でもあります。


なので、EDを下半身に問題だけだと思って侮ってはならないわけですね。


ちなみに、男性器であるペニスの動脈は直径1-2mm程度で、体の中でも細い血管です。

心臓周辺の動脈は3-4mm、脳周辺の動脈は5-7mm程度の大きさがあります。

睡眠不足で男性ホルモンであるテストステロンの分泌が低下

テストステロン


さらに、無呼吸症呼による睡眠不足に陥るとテストステロンの分泌が、低下することがわかってきました。


テストステロンとは、主に男性に多く分泌される男性ホルモンの1つで、男性の場合は主に「精巣=睾丸」作られます。

 

テストステロンは、筋肉や骨、皮膚を強くしたり、男性の精液を作ったりするために欠かせない物質です。

つまりテストステロンは、男性を男性らしくさせて異性などにモテるため性ホルモンです。


このテストステロンの分泌レベルが下がると、性欲の減退や性機能の低下を招くことになります。


睡眠時無呼吸症候群により睡眠不足状態が続くと性的欲求も低下してくるため、EDなど男性機能障害になっていることを気つかずに過ごすことにもなりかねません。


20代や30代の若者のED患者も増加中!睡眠時無呼吸症も影響

睡眠時無呼吸症候群による若年層のEDは増加傾向

 

実際、ED専門ク医療法人がクリニックに来院した1,307人を対象に調査をしたところ、20代や30代の若年層のEDは、増加の傾向にあることがわかったそうです。


グラフから見るとEDで悩む方は、40代や50代が多いですが、20代や30代も全体の約30%ほどを占める割合になっています。


20代・30代の若年層のEDは増加の傾向にある
画像引用:https://goo.gl/sBPJzB


クリニックが該当者にED以外の病気の有無を聞いたところ、30%が「ある」70%が「ない」と回答し、病気があると答えた人の中で、睡眠時無呼吸症候群のEDが増えているとのこと。


無呼吸や低呼吸を繰り返すことで、睡眠中の酸素飽和度の低下や過度な交感神経の緊張により、陰茎への血流の流れが悪化してEDを引き起こしやすくなると指摘されています。


その他には、高血圧や糖尿病、脂質異常症などメタボリック症候群など加齢に伴う症状や、精神疾患やうつ病も目立ったといいます。


また、その病気への治療薬の影響による薬剤性EDも指摘されているそうなので、睡眠や食事など生活習慣全体の改善を行う必要性がありそうですね。

勃起はレム睡眠時に起こる大切な生理現象

男性の勃起
男性の勃起は、レム睡眠時に起こる大切な生理現象せす。

 

人の睡眠には深い眠りのノンレム睡眠と浅い眠りのレム睡眠があります。


【ノンレム睡眠】

・・脳は休んでいる状態ですが、体は少し緊張している深い眠り。


【レム睡眠】

・・身体は深く眠っているのに、脳が起きているような状態の浅い眠り。


同じ睡眠でも質が違い、睡眠中約90分に1回の周期で繰り返されるリズムになります。
実は、/b>夜間陰茎勃起現象はこの「レム睡眠中」に起きています。


睡眠
レム睡眠中は、身体は深く眠っているのに脳が起きているような状態の通り、交感神経と副交感神経が交互に切り替わります。


また、脈拍、呼吸、血圧が不規則に変動したりすることで男性器の勃起を促します。


つまり、血液が男性器に流れ込みむことで生殖機能や周辺の細胞を衰えさせないという重要な役割を担っているわけです。


サイト内でも「睡眠時無呼吸症のノンレム睡眠レム睡眠の特徴」にも記載していますので参考にしてみてください。


血中の酸素濃度の低下が「レム睡眠」の質を低下させる

いびきで血中の酸素が足りなくなる

 

睡眠時無呼吸症候群により睡眠中の血中酸素濃度低下が繰り替えされると、血圧が高くなります。
これが、動脈硬化などの血管障害を引き起こす原因にもなりますし、男性器にも悪い影響を与えてしまいます。


通常は一定のリズムで繰り返えされる「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」が、血中の酸素が足りなくなることで睡眠が深くなることがなく、眠っているようでもいつも覚醒した状態で睡眠が分断されてしまいます。

勃起不全

・呼吸が止まる



・酸素濃度が下がる



・脳や体が上手く休めない



・男性器のメンテナンスが不十分


という流れは容易に想像がつきますよね。

本来睡眠中の生理現象である夜間陰茎勃起が起きにくなります。


睡眠時無呼吸症候群により「夜間陰茎勃起現象」が上手く続かなくなれば、勃起に必要な機能が低下しいざ勃起したい時に十分な勃起をさせることが出来なくなります


その結果として「勃起不全=ED」に陥ってしまうと言うわけです。


インポの男性


もちろん、ストレスやパートナーへのプレッシャー、極度の緊張などEDに関しては精神的な問題も多くあることも確かです。


ただ、睡眠時無呼吸症候群によってレム睡眠を十分に確保できないことも男性の性機能障害を引き起こす大きな一因であることは間違えなさそうです。

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