睡眠障害による居眠り運転が原因で人身事故を起し、危険運転致傷罪の疑いでついに全国初の逮捕者がでました。

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睡眠障害による人身事故でついに逮捕者! 全国初、危険運転の疑い

睡眠障害による人身事故で逮捕

 

先日、睡眠障害による人身事故が発生し、危険運転致傷罪の疑いでついに逮捕者がでるという衝撃のニュースを耳にしました。


平成30年1月東京都中野区の路上を車を走行中の60代の男性が、停車中のトラックの後方で作業をしていた40代の男性をはねて、全治6ヵ月の重傷を負わせる事件が発生しました。

 

そして、これが全国で初めて睡眠障害による危険運転致傷罪容疑での逮捕となりました。


警察の調べでは、加害者の男性は運転中に意識を失うことを自覚しており、病院で睡眠に関する診察を受けたこともあるとのこと。しかし、通院はしないまま放置していたという。


警察によれば過去に何度も居眠りによる交通事故を起こしていた


事実、この過去に何度も居眠りによる交通事故を起こしたことも逮捕の理由となった様子。


なお、加害者本人は「事故の状況ははっきり覚えていない。今までも覚えていない事故が何件かある」ととんでもない供述をしているそうです。

突然の意識喪失は「マイクロスリープ」による瞬間的な居眠りか?

マイクロスリープ=瞬間的な居眠りによるうたたね

 

睡眠不足が続くと、日中の作業中でも「マイクロスリープ=瞬間的な居眠り」に襲われることがあります。


マイクロスリープは、数秒から長くても30秒間ほど睡眠状態に陥ることです。
いわゆるうたたねをしていて、カクッと瞬間的に眠って、ハッと目覚める感覚です。

マイクロスリープ自体が悪いわけではありません。頭がすっきりするだけでなく、認知機能の回復やセロトニン・ドーパミンがの分泌に良い影響を与えるとのこと。

運転中のマイクロスリープ=瞬間的な居眠

 

しかし、車などの運転中にこの症状に襲われると今回のように重大事故を招きかねません。


このマイクロスリープもまた、睡眠時無呼吸症による睡眠不足を始め、疲労、うつ、過眠症といった障害が引き起すことが多いようです。


逮捕された男性の供述が本当だとしたら、睡眠障害により「マイクロスリープ=瞬間的な居眠り」を繰り返し起こしていた可能性が推測されます。


睡眠時無呼吸症候群による居眠り運転の常習犯

睡眠障害による居眠り運転事後で重傷

 

今も、詳しい内容や供述を調査中とのとのことですが、睡眠時無呼吸症候群による睡眠障害が原因との見方が強まっているとのこと。


もし、自分自身の疾患などを自覚しながら常習犯的に居眠り運転を繰りかえしていたなんて、本当にに恐ろしいことです!


実際、今回の事故で被害に会われた男性の方が亡くならなくて済んだのが、不幸中の幸いですよね。


もっとも全治6ヶ月といったら相当な重症ですし、後遺症に悩まされないか心配です。

無呼吸症者が運転すると事故を起こすリスクも驚くほど上昇する!

睡眠障害者は交通事故を起こす確率が高い

 

今回の交通事故に伴う逮捕は、睡眠時無呼吸症候群で悩んでいるわれわれにとって他人毎ではすまされない気がします。


運転中はただでさえ眠くなることがあります。


高速道路などを単調な運転は正常なドライバーでも時に睡魔に襲われます

ましてや、睡眠時無呼吸症者なら言わずもがなですよ。

 

サイト内の睡眠時無呼吸症候群と増加する交通事故にも掲載いたしましたが、国交省の発表によると無呼吸症者など睡眠障害を患う人は、健常者に比べ2.4倍も交通事故を起こす確率が高いそうです。


さらに海外の医療機関の調べでは、なんと7倍も高くなると驚くべき報告がされています。

バス、トラック、タクシー業界の乗務前点呼に「睡眠不足」のチェックを追加


それらの問題を受けて、平成30年6月1日から国土交通省はバス、トラック、タクシー業界の乗務前点呼に「睡眠不足」のチェックを追加しました。

【乗務前点呼の主な内容】


・日常点検の状況

・酒気帯びの有無

・疾病、疲労等の状況

・睡眠不足の有無

乗務員を乗務させてはならない事由として「睡眠不足」という項目がプラスされたわけです。


国による追加策の背景には、近年相次ぐ睡眠不足や睡眠障害が理由と思われるバスやトラック運転手の重大事故問題の多発が原因となっているようです。


居眠り運転はイコール死に直結する

事故を起こす側も、巻き込まれる側も居眠り運転は死に直結

 

日ごろ、自覚症状が無くても慢性的な睡眠不足により、寝てはいけないところで突然の眠気に襲われたり、極端に集中力が低下したりする場合があります。

 

事故を起こす側もその事故に巻き込まれる側も、居眠り運転はイコール死に直結する極めて危険な状況です。


睡眠時無呼吸症に潜むこれらのリスクを再度認識して、運転する際は十分に注意を払うことが必要だと思います。

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